通常、新車はもちろん、そこそこの金額のバイクを購入する場合、バイク販売店で用意してくれたローン会社を利用してローンを組まれる方が多いかと思われます。
もちろんローンを組んでバイクを購入すること自体は何の問題もありません。
逆に一括で購入できる人は羨ましいなぁ…なんて(笑)
で、売却の話ですが、ローンが完済されていないバイクを売却する場合、通常の売却パターンと微妙に手続きが変わるというのが今回のお話。
ローン返済中のバイクを売却する場合、ローンを精算する必要がある
まずローン返済中のバイクを売却する場合、元査定士としては現在のローンを一度精算してしまう事をお勧めしときます。
そもそも売却してしまったバイクのローンを支払い続けることは、なんだか虚しいですし、何より返済のモチベーションが持続しませからね。
それに、新しいバイクと今のバイクのWローン…で、返済に行き詰まるケースも考えられなくも無いですし。
なのでローン返済中のバイクを売却する場合…
残債を一括で完済する…もしくは事情によって完済できない場合は、もうしばらく売却を我慢する
という選択肢から選ぶのが個人的にはベターかと。
ローン完済まで待てないんだけども…
とはいえ。
諸事情によってローン返済中でも売却しなければ。といったシチュエーションもあるかと。
- 引越した先の建物にバイク保管場所が無い…
- 職場が変わってバイク通勤できなくなった…
- 単純にバイクから車に乗り換える…
といったやむを得ず売却する場合もあるもんです。
そういったやむを得ずローン返済中のバイクを売却する方。まずは愛車の所有者の有無を確認してみましょう。
ローン返済中のバイクといっても、所有権の有無によって売却方法が微妙に違ってくるわけで、最初に車検証(登録書類)の所有者の欄とご確認した方がいいかもしれません。
ちなみにこの所有者の欄がご本人名義の場合、
この場合のバイクはローン返済中であっても、所有権はあなたの帰属するわけです。
つまりバイクに残りのローンが残っていようが、そのバイクはあなたのモノ。
当然ですが残りのローンを払う義務はあります。けれども売るのも売らないのもあなたの自由。
買取側からみても、ローンが残っていようがまったく取引に関係ありません。
…もうご自身の判断で勝手に決めちゃって下さい。
で一方、車検証や登録書類の所有者の欄がローン会社や購入店舗の場合。
この場合、所有権が他人のままじゃバイクの売買はできません。バイクに限らず他人名義のものを売買してしまえば犯罪ですね。
つまり、何らかの方法を考えて、所有権を自分の名義に移すことが必要となってきます。
そこで考えられる方法は…
- 残りのローンを一括で完済して、ローンの完済証明書を用意してもらい、所有権のローン会社や購入店舗の所有権を解除する
- または一括返済できない場合、不足分については、買取店舗で用意するフォロークレジット等を利用して残りのローンを完済する→所有権の解除
- もしくは、所有権の無いフレーム以外の部分としてバイクを査定してもらい、その買取金額で残りのローンを完済し、後日すべて買取ってもらう
といった方法が一般的だといわれています。
売却先はローンがどうであれ買取可能です
つまり…
ローンが返済中であろうが、名義人が他人であろうが、中古バイク販売店やバイク買取専門店に売却する場合、何らかの方法で買取ってくれます。
普通に考えても、ローンの残債の有無、所有権の有無で買取不可になるケースは心配しなくていいかと。
というかね、バイク買取専門店としては1台でも多くのバイクを買取したいのが本音なのですよ
…だからどうにか買取できる方法を意地でも見つけ出すのですよ(-_-;)
なのでローン返済がネックとなって、売却を迷っている場合、まずは各売却先の窓口から相談してみるのがいいかなと思います。
とくに車検証や登録書類の所有者の名義が違う場合なんかはね。
ローンの完済証明書を用意したり所有権解除の手続きしたりと、手続きが複雑になってくるわけですよ。
だからオーナーさんとしては、細かい部分まで手続きを説明してくれたり、しっかりと面倒みてくれる売却先に買取ってもらった方が、手間も負担も少くなるのでおすすめといえますね。
ま、もちろん査定額が高いことも大事といえば大事ですども。
ローン返済中でやむなくフォロークレジットを利用する場合
で、
完済するにも、どうにも一括で返済する現金が用意できない…といったケースもけっこう多いかと。
この場合、所有権の対象じゃない「フレーム以外のパーツ」を査定してもらい、まずはその代金でローンを完済する…
といった方法もありますが、一般的にはそういった面倒なことするよりもフォロークレジットを利用する方が多いわけです。
(※フォロークレジットとは、各売却先が提携したローン会社によって、新たにローンを組み替えるということです)
だたね…
その場合、フォロークレジットの実質年率なんかを必ずチェックしときましょう!
新車のバイク、50万だの100万だのといった支払いの場合、多くのオーナーさんはローン会社の実質年率を一生懸命にチェックして、利息を計算したりするのが普通かと思われます。
しかし一方、
バイクの買取で利用されるフォロークレジットに関しては、なぜだか細かくチェックする人が少ないわけです。
むしろフォロークレジットの実質年率なんかよりも、査定額だけで選んでしまう方が多いなぁと…。
しかしですね。
フォロークレジットとはいえ、今後支払っていくローンには変わりありません。なので少しでも条件の良いローン会社を利用した方がトータルの支払いも少ないのは間違いないわけですよ。
なので元査定士からのアドバイスとしては…
フォロークレジットを利用する場合、査定額の高さ+フォロークレジットの条件といった2つのバランスで売却先を選ぶのが鉄則といえます。
目先の査定額が少し高いって理由で、高い利息を払い続けている人…けっこう沢山いますからね。
なので、最後まで完済した場合の支払額をシミュレーションしてから売却先を決定しましょう。
ちなみに査定額もそこそこ期待できる、でもってフォロークレジットも悪くない、そういった売却先ならば、以下の買取専門店あたりは悪くないかなあと思いますけどね。